医療業界における英語の可能性
看護師は医師が英語で作成したカルテを読みこなす必要は無いので、難しい医療用語を駆使して英語で作文する能力はあまり必要ではありません。しかし、英語しか通じない外国人患者の診察や治療を行わなければならなくなった際は医師だけでなく看護師にも最低限度の英語力が必要とされます。検査や診察は医師が行いますが、その他の補助的な作業や説明などは看護師が行うことになるのです。
また、医師の中にも英語が苦手な人がいることも知っておきましょう。筆記や話すのは得意でも、リスニングになると一気に苦手になる人は多いです。加えて、スピーキングが得意だったとしても、難しい医療用語を用いずに一般人の患者が理解できるよう、簡単な英語を使って病状や治療の説明をするのは難しいという問題があります。更には、訛りの強い英語を話す患者の場合、聴き取ることが困難になる場合もありえるのです。そういう場合は、意思疎通を取ることが難しくなり、治療が遅れてしまう可能性もあります。
そのため、英語力を医師だけに期待するのではなく、自分の英語力を磨く努力をすることはとても大切です。IT化が進んだ現代では、自宅にいながら様々な国の先生に語学を学ぶことができます。最近のPCにはカメラとマイクがついているものがほとんどなので、気軽にチャレンジすることができます。
看護師は忙しい仕事ですが、こういった努力をすることで人材としての価値が大きく高まります。加えて、英語ができることで海外での活躍も期待ができるため、看護師としての将来の道が大きく広がる可能性を秘めているのです。